2ntブログ


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『顔面騎乗・呼吸管理』
メールマガジン女帝の密室 2016年6月配信号より


20160301194415123.jpg




「さあ、お前の座り心地はどんなものかしら」

黒く艶やかなサテンのパンティと、そのパンティに包まれた柔らかな肉が、
私の頬を、口を、鼻を押しつぶす。
つぶれた鼻には、かすかに彼女の汗と蜜の匂いが感じられた。
布と肉の隙間から匂いを探すように、私は深く呼吸をした。
「ふふ、そんなに鼻息を荒くしていたら、私のパンティが湿ってしまうわ」
ぐりぐりと鼻に股間を押し付けられる。
振り返るようにして私の顔を覗き込み、ニコニコと笑う彼女を下から見上げると、
否応なしに、ますます鼻息が荒くなってしまう。
私の鼻息の湿気で、彼女の匂いが濃くなっていくような気がする。

彼女は一度腰を上げると、私の腹に座ってサテンのパンティを脱ぎ、
エナメルのTバックパンティに着替えた。
「もっともっと、興奮しなくっちゃね」
脱いだばかりのサテンのパンティは、嬉しいことに私の顔にかぶせられた。
鼻にあたる部分は、ちょうど、彼女の中心であったところだ。
躊躇いなく、かぐわしいマスク越しの空気を胸いっぱいに吸い込む。
サテンよりも硬質な艶を放つエナメルが彼女のヒップラインを縁取って、
そのボリュームを際立たせている。
先ほどより一回りも大きく見えるヒップが、今度は暴力的に私の顔面を襲った。

鼻先に押し付けられたサテンの匂いなど味わう余裕も残されず、
顔中を圧倒的な肉の重みとエナメルで塞がれてしまい、息の逃げ場がない。
苦しさでもがきそうになると、ふいに腰を上げられて、呼吸を許される。
息を吸い込んだ瞬間にヒップがどしりと襲い来る。
すぐに苦しくなり、もがき、
ふいに上げられた腰の隙間から息を吸い、また顔を塞がれる。
「あんまりジタバタすると、余計に酸素を使うのよ?」
あくまでも優しく話しかける彼女によって、私の手は恋人のように握りしめられている。
絡んだ指を振りほどいて、ヒップをどかすようなことは、私には出来ないのである。
何故なら私は、彼女の愚かな奴隷だからだ。

「お前が着てほしいと言ったエナメルのTバックでしょう?」
「何か不満でもあるのかしら」
「それとも私のお尻が嫌いなの?」
「そんなに暴れるほど嫌なら、お前の顔から降りて、もう二度と座ってあげないわ」

冷酷に放たれる言葉とは裏腹に、
ほんの一時許される呼吸の間に見える彼女の顔は満面の笑顔だ。
息が出来ない、苦しい、苦しい。
一瞬の許可の間に空気を吸っても、窒息するまでの間隔はどんどん短くなる。
でも私は愚かだから、彼女に座ってもらえないのは、もっと嫌なのだ。
だから私は、もがき、彼女の指を握り返しながら、必死で耐え続けた。

「あら、もっとがんばってくれるの?それはすごく嬉しいわ」
私の思いを見透かしたように、彼女の声が笑った。ああ、嬉しい。
「じゃあ、最後に30秒だけ我慢して。それで許してあげる」
相変わらずニコニコと見下ろしながら彼女は言った。
30秒?だが、そんな短い時間で私が許してもらえるわけがない。
恐怖と不安と諦めと、彼女の冷たい笑顔が、心を支配していく。
「いーち、にーい、さーん、し、ごーお、ろーく・・・・・・」
これまでより更に肉をぴったり密着させ、
子供が数を数えるように、ゆっくりとゆっくりと、カウントアップし始めた。
無邪気な声の奥にある残酷さはもはや隠れもせず、私を蝕む。
頭が朦朧とする、意識が黒くなり白くなる。
「じゅういーち、じゅうにー、じゅうさーん・・・・・・」
もがき、呻く。しかし私は無力である。
永遠のような30秒が、終わらない30秒が、ゆっくりとゆっくりと過ぎてゆく。

「にじゅうきゅーう・・・・・・さんじゅう!」
「ぶはあっ!はあ!はあ!はあ!」

頭を締め付けていた重みが一気に消え、
マスクになっていたサテンのパンティも外されて、
意識を手放してしまう寸前で私はようやく開放された。
「あははははは!まるで獣の呼吸ね、ほら、しっかり息をおし」
胸の中が冷えるほど息を吸う。
耳の奥で血管がどくどくと鳴っている。
満足そうな笑い声が聞こえる。
身体は脱力しきっていて、情報は音しか処理出来ない。

「思っていたよりがんばったわね、嬉しいわ」
嬉しいのか、良かった、私も嬉しい。
「ご褒美をあげましょうね」
頭をなでられた。嬉しい。
彼女は立ち上がり、エナメルのTバックを脱ぎ去った。
ああ・・・美しい。
さっきまで私を地獄に突き落としていたヒップと同じものなのに、
正面に向き直った彼女の下半身は、今はただ美しい。
むしゃぶりつきたくなってしまったが、私は大人しく待った。
少しばかりのふわふわとした毛と、
小さなひだの間の、ぬるりとした甘酸っぱさと、
しっとりした薄ピンク色の、少し冷たい柔肉が、
ついに私の顔面を、優しく優しく包みこんだのだった。



【個人メルマガ配信中】
出張・出勤・メディア掲載の最新情報、twitterでは載せられないプレイ写真や動画、
官能小説やタロット占いなどなどを詰め込んだ
及川貴和子個人メールマガジン『女帝の密室』を
毎月17日頃に配信しています

購読希望の方は、以下のアドレスに空メールをお送りくださいね。
【 lovely.secretariat@gmail.com 】
貴和子メルマガQRcode



最新記事